月の瞳を持つ少女





ガンガンガンガンッ




ポツリと呟いた私の声をかき消すように幹部室のドアがノックされる







「つーきッ!出てこいよ!」







その声にドアを開ける






開けた先には蛍光ブルーの髪をオールバックにした青年







「あ!つき!飯まだだろ?俺、今日当番なんだけどさ!

手伝ってくれよ!」







彼のゴツゴツとした手が私の腕をつかむ









彼の名は青山 清太郎アオヤマ セイタロウ





中学3年生だが、学校にはほとんど行ってないらしい





すでに私の身長を超えていて、彼いわく180までもう少しらしい









清太郎に連れられて下の広場につく









「あ、月だ」





「お前、いるんならでてこいよなぁ!」






「清太郎!飯まだか??!」







「大地さん、今から作るから待っててよー」










広場には30人程度しかいなかった







いつもなら数え切れないほどうじゃうじゃしている





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