彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「僕が水着姿になったり、ヤマトと一緒にお風呂に入れないのはわかってますよね・・・?」
「着くのは夕方やから、海はあきらめとる!ちゅーか自分、また瑞希はんと入ったやん♪」
「あれは事故だっ!!」
「うはーはははははは!そう怒らんと!わーったわ!現地解散で、何時間かブラブラしてから合流して帰ろかー?」
「そうしましょう!そうしましょう!」
「なんや、わしと一緒は嫌そうな態度やのぉ~?」
「ば、馬鹿!違いますよ!ちょっと・・・瑞希お兄ちゃんへのプレゼントも買いたいんです!」
「へ!?瑞希はん、今月誕生日かいな!」
「いえ、お兄ちゃんにあげようかどうしようか迷って買えなかった物があるんですよ!」
「うはははは!ホンマは、そっちが本命やろう~?もう照れ屋さん!ええで、ええで!ほな、商談成立や♪」
「は、はい!よろしくお願いします!」
(何とか誤魔化せた・・・!)
われながら、上手い嘘をついたものね。
(こうやって、嘘を重ねて、引き返せなくなっちゃうのねー・・・・)
ヤマトには悪いと思ったけど、こうするしかない。
(利用して悪いけど・・・迷惑かけたくないもん。)
そしていい加減、右手も元に戻したい。
(あの忍者が私の賞金目当てなら、絶対会場に来ているはず!)
シゲ先生からもらった薬を飲んでみたけど、ちゃんと効果が出ているかわからない。
漢方薬は、続けて飲まなきゃ意味がないと言われたけど・・・・
(絶対交渉道具として、解毒剤の存在を私に伝えてくるはず!!)
解毒剤があるみたいなこと言ってたし!
その時に、なにがなんでも奪い取らなきゃ!
そうしないと私―――――――――
(これ以上、瑞希お兄ちゃんに治療費を出させるのは申し訳ない!!)
〔★そこが重要らしい★〕