彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「あなたという人は・・・!?」

「すぐには殺さないわよ、凛道蓮。あんたは、真田瑞希の宝物!キレイで可愛いガラス細工なんだから・・・!」

「なんですかそれ!?まるで、瑞希お兄ちゃんを恨んでるような―――――――」

「なにもわかってないのね!?」





遮られた私の声。

これ以上ないぐらい目を吊り上げた女が叫ぶ。





「死ねばいいのに。」

「はあ!?」

「死ねばいいのよ!!あんな社会のクズは!!」

「―――――――――――――お前もクズだっ!!」


ドドドーン!!

「わ!?」

「きゃあああ!?」






突然、視界が真っ白になる。

同時に体が床から浮いた。





「来い!」

「軒猿!?」


「待ちなさい!!軒猿ね!?待てコラ!!」




バーン!




「わ!?」

「大丈夫。今ので弾ぎれだ。」






気づけば、軒猿の肩にかつがれていた。

そして、周囲の煙が晴れた時、私達は廊下を移動していた。





(いつのまに!?)





どうやって部屋から出たのかわからないけど、それよりも不思議だったこと。





「どうして・・・」

「どうして俺を助けた?」

「え?」

「どうして、助けたんだ?」

「それは僕のセリフですよ・・・・」





動けるなら、1人で逃げてもよかったはず。

それなのに、軒猿は私を抱えて・・・・





「逃げてるんですか?」

「はあ!?逃げなきゃ、2人共殺されるだろう!?」



そういう意味で聞いたんじゃなかったんだけど・・・まあいいか。



面倒ごとをスルーして、質問を続ける。




「僕・・・・撃たれちゃったんですけど・・・」



それでもつれて逃げてくれるの?



これに忍びはバツ悪そうな顔で言った。



「嫌味かよ?俺の狸寝入り、気づいてたってことか?」

「あ!やっぱり、平気だったんじゃないですか~!?」

「なわけあるか!俺の股間は男と同じ!神経も通ってるんだよ!」

「すみません・・・痛かったですか?」

「痛かったけど、謝るのはやめろよ!」





私の言葉に、赤い顔で軒猿が告げる。




「お前なに?」

「なにとは?」

「質問に質問で返すなよ!?なんで俺を助けた!?」

「何でって言われても・・・・」

「俺を盾にして逃げることもできただろう?なぜ、そうしなかった!?」

「はあ!?そんなひどいことできませんよ!」

「ひ・・・・・!?ひどいことかぁ~・・・参ったね・・・・。」





そう言った時、軒猿は私から視線を逸らす。

階段を駆け下りながら忍者は言う。



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