彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「九條アキナが、約束を破った時に使う予定だったんだ!」

「え!?それじゃあ・・・完全に信用はしてなかったんですね・・?」

「アキナというより、そのバックをな。」

「え?」





バックって、それはつまり―――――――





(まだ黒幕がいるの!?)





そう聞こうとしたんだけど。





「ここから先は足元に気をつけろ!」

「え?足を狙って、撃ってくるんですか?」

「違う!罠が仕掛けられて――――――――――――」






カチン!







軒猿の側から、機械的な音が聞こえる。






「やべっ!?」







それに言葉通りの顔をする忍び。






「軒猿!?」






忍びの説明が終わらないうちに、質問が出来ないうちに、その体がガクッとゆれる。

下へと沈む。





ガタン!!






「うわ―――――――――――――!?」

「軒猿っ!!?」





前にいた軒猿が、開いた床に落ちる。






「―――――――――――危ない!!」





グッと腕をつかみ引き寄せる。





「凛道!?」

「うおりゃぁぁあああああああああああああああ!!」






力いっぱい引っ張って、ひきあげたけど。






「あああああああ!?」

「りんどぉー!?」







軒猿と入れ替わる形で、床下へと落下した。





「り、凛道蓮!!」





それに、私へと軒猿は手を伸ばしてきたが、






バッターン!!






私達の手はつながらなかった。






「凛道ぉぉぉぉぉ!!」






目と口を大きく見開き、大声で絶叫する軒猿。

それが最後に見た、関山つむぐの姿。

開いた床が勢いよくしまる。

そのまま、私の体は下へと落ちた。








ドサッ!!


「痛い!?」







固い床にたたきつけられる。

とっさに受け身を取ったのと、木材だったので、強く打つぐらいですんだと思う。






「う・・・・ここは・・・?」





すぐに身を起こして戦闘態勢を取る。

窓も何もない部屋。

完全な密室。

暗くはない。

なぜなら、明かりがあるから。

でもそれは・・・・






「スクリーン・・・?」





ノイズしか映ってない画面。





「なんなのここ・・・?」




画面を見た後で、上を見上げる。

私が落ちてきた場所の確認。






「自力で這い上がるには無理な高さ・・・」





(おまけに手足を引っかけられそうな壁じゃない。)





茶色で彩られた壁を、こぶしで叩いてみる。






コンコン。






(硬い・・・・)




「コンクリートだ・・・・」





ブチ破って出ることが出来ない。





「・・・・・閉じ込められた・・・・。」





私は巨大なスクリーンしかない部屋に、閉じ込められてしまったのだ。




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