彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「こ・・こりゃあ・・・!?」
顔をこわばらせる瑞希お兄ちゃん。
(きゃああああああ!!)
私は私で、心の中で絶叫するしかない。
「瑞希お兄ちゃん!!」
恐怖で、私を抱きしめてくれている人に、思いっきりしがみつく。
これに、かばうように抱き寄せてくれる瑞希お兄ちゃん。
怖がったのは私だけじゃなかった。
「いやぁあああ!!リアルホラーよぉ~」
悲鳴を上げたモニカちゃんがくっついてくる。
「あたし、こーゆーのダメなのよ!凛ちゃんの可愛いおみ足に痕(あと)をつけたのは許せないけど、怖っ!!れーちゃんっ!なんとかして!!」
「なんとかって・・・・襲われた後だしなぁ~・・・」
「しかも、消えかけている。」
「わはははは!俺様も幽霊と戦えるチャンスがあるということか~!?」
「あんた達馬鹿!?馬鹿じゃないの!?特に皇助が馬鹿!!バカバカ!なんで落ち着いてられるのよ!」
「モ、モニカちゃん、落ち着いて・・・・!」
なだめようと、瑞希お兄ちゃんと抱き合った姿勢のまま、彼女へ手を伸ばしてその手を握る。
「うわーん!一番怖いはずの凛ちゃんが、なんて優しいの!?震えながらも、あたしの手を握ってくれるところが健気!!怖いのよね!?怖いのよね!?」
「怖いです・・・」
お化けも、今のモニカちゃんも・・・
〔★言えない本音だ★〕
「静かにしろ、モニカ!オメーの声で、凛が落ち着けねぇ!」
「だ、だってぇ~ごめーん・・・!」
混乱するオネェさんを、好きな人が黙らせる。
「烈司どうだ?」
「・・・・やっぱ、上手く視えないな・・・・」
私の足首を触りながら烈司さんがぽつりと言う。
「『ひきずりこもう』って意志は伝わってきてる。」
「えー!?僕への殺意があったと!?」
わからない!!
誰だろう!?
〔★心当たりが多すぎた★〕