彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「明日遊ぶなら、今夜は早めに休みたまえ。」
「シゲ先生。」
そう言ったのは、私達のやり取りを見ていたおじいちゃん先生だった。
「蓮君、水分をよく取る様にして、食べれそうなものを食べるんだよ。」
「は、はい!どうもすみませんでした!いろいろご迷惑をおかけしまして・・・」
「これは医者の仕事だから気にしなくていいんだよ。足の後も・・・怖がらせてしまったね?」
そう言って、しわだらけの手で足首をなでてくれた。
「シゲ先生、さっきの今の話は・・・・」
「どちらにしても・・・・君が無事でよかったよ。迷える者に連れていかれなくてなによりだ・・・」
それで心が温かくなる。
懐かしい気持ちになる。
「じゃあみんな、私は帰る。今夜は蓮君をしっかり休ませてあげなさい。」
シゲ先生が私の足に触れたのは一瞬のこと。
全員に向かってそう告げるご老体。
「あ!シゲ先生、お送りします!」
それで即座に反応する獅子島さん。
「それにはおよばんよ。」
これに淡々とした口調で首を横にふるシゲ先生。
「しかし、わざわざご足労頂きましたのに。」
「そうです!伊織がダメなら、俺が―――――――」
「瑞希君は蓮君についていてあげなさい。みんな私のことは気にしなくていい。たまたま、私もここに来ていただけだ。蓮君を大切にしてあげなさい。それじゃあ蓮君、お大事に。」
「シゲ先生。」
「人でも魔でも、魅入られるのはよくないからね。」
そう言うと、きびきびとした動きで部屋から出て行くご高齢の先生。
部屋の中には何とも言えない空気と私達が残される。
「み、瑞希お兄ちゃん、みなさん・・・・・・・・今の発言って、つまり~・・・・!?」
「烈司。」
私が言いきる前に、愛しいお方が言った。