彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「すごーい!どんなものがあるかゆっくり~・・・・・・・・・見てる場合じゃない!」





あとから女将さんがジュース持ってきてくれるんだった!





(うっかり、着替えてる途中で来られたら面倒じゃない!)





思い出した事実をもとに、大急ぎで服を脱ぐ。

帯を取り、浴衣を脱ぎ捨てる。

そして、首元と手首まであるアンダーシャツと、モニカちゃんが男性用だと言って作ってくれたレギンスを脱ぐ。

最後に、胸にしっかり巻いたさらしをはずし、男性用のボクサーパンツを取り去る。





「ふあ~~~~~~楽になったぁ~~~~♪」





言いしれぬ解放感にホッとしながら、脱いだ服を脱衣籠にいれる。





「さらしは・・・・」

(一緒に入れるのは、嫌な予感がするなー・・・・)





そう思ったので。





「バスタオルに包んで持って入ろうっと♪」





これだけたくさんタオルがあるんだし、高級旅館だし。

私1人でバスタオルを2枚使ってもいいよね?





「欲張るのはよくないから~フェイスタオルは1枚にしておこーっと♪」





ルンルン気分で、お風呂の戸を開ける。

それでさらにテンションが上がる。





「すっっっごーい!!」





パンフレットで見た通りの大浴場!!

はやる気持ちを抑えながらかけ湯をする。

そして、素早く髪と身体をスポンジで洗う。

お風呂セットに入っていたヘチマのたわし。





「ヘチマを使うなんて、初めてだよぉ~あはははは♪」





楽しくて、楽しくて、笑い声が止まらない。

頭と体の泡をさっぱり落としたところで、いよいよ湯船へ!!





「素敵ぃ~♪」





足先から入ったお湯はちょうどいい湯加減。

やっぱりシャワーだけじゃダメだわ。

日本人なら温泉に入らなきゃ♪



〔★凛は温泉を楽しんでいる★〕



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