彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)




これに彼は、私の前髪をかきあげながら笑う。





「悔しかったら、ヒヨコちゃんからドラゴンに進化してみろ♪で?行きたいところはあるのか?」

「はあ!?ポケモンでもそんな進化はしな・・・・・え?行きたいところ?」

「そう、旅行先。」





指先で、私の前髪をいじりながら瑞希お兄ちゃんが言う。





「凛の希望を第一にしたい。どこへ行きたいんだ?」

「え?海じゃなかったんです?」

「ん!?ん~・・・・いや、龍星軍の4代目になってから、トラブル続きで休めてないだろう?好きなところ連れて行ってやるよ。ただし、国内限定でな?」

「え・・・ええええ!?いいんですか!?」

「おうよ!一緒に行こうぜ!」

「瑞希お兄ちゃんと一緒・・・・!?」



これって、これって、これって!!



「瑞希お兄ちゃんと旅行!!?」


二人っきりで!!?



〔★凛のテンションは上がった★〕



「だからそう言ってるだろう~?金の心配もしなくていいぞ、未成年♪凛1人ぐれーなら、俺が金出してやるからな?」

「そ、そんな!悪いですよ、瑞希お兄ちゃんにお金出させるなんて・・・!」

「そうだぜー瑞希。水くせージャンか、俺らもいるのに?」

「へ?」



俺らもいる?



思わず、言った相手を見る。



「凛たんの分は、俺達も出すからよ。」

「烈司さん・・・・?」




てか、『俺達』とおっしゃいましたとよね?




「なんだよ、親切だなオメーら?つーか、モニカはわかるが、皇助は女以外には金出さないだろう?」

「ばっか!あれで皇助の奴、凛たんを気に入ってんだぜ~?伊織だってレトロにツンデレしてるしよぉ~まるわかりじゃんかよ?」

「あの~・・・・」





楽しそうに話す2人に恐る恐る聞く。






「旅行って・・・・誰々行くんですか・・・・?」

「だれって~」

「決まってんだろう!」





不思議そうにする烈司さんと瑞希お兄ちゃんが、私の好きな人が言った。





「凛と俺ら初代メンバーの6人で行くんだよ♪」



(えええええええええええええええええええ!?)


二人っきりじゃないの!?



〔★3倍の人数だ★〕



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