彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「なんだコラ!?俺様に命令か、凛助ぇ~!?」

「そう言うな。凛たんのお願いじゃんか?烈司さんは叶えちゃう♪」

「じゃあ、モニカちゃんも♪これで好感度アップね!!」

「フン・・・仕方ない奴だ・・・・」

「いいから隠せ、オメーら!」





人間言ってみるもので、瑞希お兄ちゃんの言葉もあって、水音などを響かせながら隠してくれた4人。





「ほら、凛。もう大丈夫だぞ?」

「は、はい・・・・」





両手で顔を覆い、瑞希お兄ちゃんの背中に隠れていた体を、顔を、そーとのぞかせる。

瑞希お兄ちゃんが言う通り、彼らは隠してくれていた。





「ほーら、凛たん!これでいいだろう?」



そう言った烈司さんは、タオルを腰に巻いて立っていた。





「まったく、世話のかかかる。」



呆れながら言う獅子島さんも、腰にタオルを巻いて岩にもたれかかっていた。





「うふふ~可愛いんだから!」



色っぽい仕草で笑うモニカちゃんも、タオルを腰に巻いて岩の上に座っている。


残る百鬼は―――――――






「わははははは!」



たらいを股間にあてて、湯船から出て仁王立ちしていた。




「百鬼さんタオルは!?」

「わははははは!!どっかいった!!」



〔★野獣だけ違った★〕



1名、思っていたのとは違ったけど、隠してくれたのでホッと胸をなでおろす。





「それで?何がおかしいんだ、凛?なんで叫んだ?」

「いやその・・・思い出し叫びを~」

「思い出し叫びー?思い出し笑いは聞くけど、なんだそれ?」

「えーとですね・・・」





自分でも何を言ってるのかわからなかったけど、いっぱいいっぱいな気持ちで言った。

苦し紛れに話す。





「女将さんが、お風呂が修理中だから、入れないって言っていたのに、瑞希お兄ちゃん達が入ってきたから・・・」

「ばか!お前あれは、女湯の方が故障してたんだぜ?」

「え!?故障してたのは女湯!?じゃあ、ここって・・・・・・!!?」

「男湯に決まってんだろう?」

「ええ!?男湯!?」





(それじゃあ、完全に私がアウトじゃない!)





〔★凛の変態が確定した★〕



< 83 / 453 >

この作品をシェア

pagetop