彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「なんだコラ!?俺様に命令か、凛助ぇ~!?」
「そう言うな。凛たんのお願いじゃんか?烈司さんは叶えちゃう♪」
「じゃあ、モニカちゃんも♪これで好感度アップね!!」
「フン・・・仕方ない奴だ・・・・」
「いいから隠せ、オメーら!」
人間言ってみるもので、瑞希お兄ちゃんの言葉もあって、水音などを響かせながら隠してくれた4人。
「ほら、凛。もう大丈夫だぞ?」
「は、はい・・・・」
両手で顔を覆い、瑞希お兄ちゃんの背中に隠れていた体を、顔を、そーとのぞかせる。
瑞希お兄ちゃんが言う通り、彼らは隠してくれていた。
「ほーら、凛たん!これでいいだろう?」
そう言った烈司さんは、タオルを腰に巻いて立っていた。
「まったく、世話のかかかる。」
呆れながら言う獅子島さんも、腰にタオルを巻いて岩にもたれかかっていた。
「うふふ~可愛いんだから!」
色っぽい仕草で笑うモニカちゃんも、タオルを腰に巻いて岩の上に座っている。
残る百鬼は―――――――
「わははははは!」
たらいを股間にあてて、湯船から出て仁王立ちしていた。
「百鬼さんタオルは!?」
「わははははは!!どっかいった!!」
〔★野獣だけ違った★〕
1名、思っていたのとは違ったけど、隠してくれたのでホッと胸をなでおろす。
「それで?何がおかしいんだ、凛?なんで叫んだ?」
「いやその・・・思い出し叫びを~」
「思い出し叫びー?思い出し笑いは聞くけど、なんだそれ?」
「えーとですね・・・」
自分でも何を言ってるのかわからなかったけど、いっぱいいっぱいな気持ちで言った。
苦し紛れに話す。
「女将さんが、お風呂が修理中だから、入れないって言っていたのに、瑞希お兄ちゃん達が入ってきたから・・・」
「ばか!お前あれは、女湯の方が故障してたんだぜ?」
「え!?故障してたのは女湯!?じゃあ、ここって・・・・・・!!?」
「男湯に決まってんだろう?」
「ええ!?男湯!?」
(それじゃあ、完全に私がアウトじゃない!)
〔★凛の変態が確定した★〕