彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「コラ、凛道!出入り禁止になる真似をするな。見なかったことにするがな。」
「そうそう、俺らが見てたのは凛たんのうなじだけ~」
「でしょう~?みーちゃんもそう思うわよね!?あたしも、凛ちゃんの首筋が色っぽいと思ってたのよね~♪」
「わはははは!まさに、瑞希と兄弟だな~!?」
「ケンカ売ってんのか、皇助!?」
「み、瑞希お兄ちゃん・・・・」
「あ!?ご、誤解するなよ、凛!なんつーか・・・・白い肌がピンクになってて・・・可愛いなぁ~と思って・・・・」
「か、からかわないでくださいよっ!」
(とはいえ、悪い気はしない!!)
再び、アゴまでつかりながら振り返る。
そこには、返事に困って赤くなっている瑞希お兄ちゃんがいた。
(こういうお兄ちゃんも可愛くていい・・・・♪)
じーと鑑賞していたら、勘違いしたのでしょう。
「お、怒るなよ、凛!お兄ちゃんが悪かったって!」
「え?怒ってませんよ?」
そこまで言って、ひらめく。
そうだ、これ使えるわ!
「い、いや、怒ってんじゃんか?可愛いって言ったのは、別に~」
「出て行って下さい。」
「へ?」
「5人全員、先にお風呂から出て下さい。今すぐ。」
「凛!?」
(そうよ・・・怒っているふりをすれば、機嫌を直すために出て行ってくれるはず・・・!)
その間に私は、湯冷ましをして、お兄ちゃん達が着替えて出て行ったのに合わせて着替えて、機嫌が直ったふりをして合流すればいいわ・・・・!!
〔★腹黒い凛が発動した★〕