契約婚で嫁いだら、愛され妻になりました
鈴音は、忍を貶める発言をした相良に立腹していた。
相手の立場も自分の立場も考えず、生意気な言動をとってしまったが、今の鈴音はただ、忍のことを見下されることにいら立ちを感じていた。
「忍さんは素晴らしい方です。先日も私の唇を見るだけで、どのリップか当てられました。仕事熱心な証拠だと思います」
初めは傲慢で冷淡と思っていたが、そうではないかもしれないと考えが変わり始めていた。まだほんの少ししか一緒にはいないが、本当の忍は、堅実で慈悲の心を持つ人間のようだと見直し始めている。
同じ御曹司でも、目の前の相良とは似ても似つかない。
鈴音はそう確信し、無意識に全力で忍を擁護していた。
「相良さんは、物(ジュエリー)で女性が振り向くとお思いなんでしょうか? だとしたら、世の中の女性に失礼だと思いますけど」
「なっ……!」
「私は、仕事に情熱を持つ忍さんだからこそ、ステータスや財産など関係なく、お慕いしています。そんな彼を侮辱するのは、私が許しません」
「はぁ!? べつに、あんたに許されるもなにもっ……」
相良が鈴音の言葉に顔を赤くして、声荒げる。鈴音を脅すように一歩近づいたものの、鈴音は瞬きすらせず相良と向き合う。
相良が奥歯を噛み、なにか言い返したいと考えていた矢先、周りからの視線を感じる。
さっき大きな声を出したせいで、近くの招待客がふたりの異変に気づき始めた。
「彼になにかまだあるようでしたら、私から言付けしましょうか?」
「ちっ。バカらしい!」
毅然とした態度の鈴音に、相良は舌打ちを残し、その場を離れて行く。
鈴音は横目で相良の後ろ姿を追い、完全に声が届かない距離になると小さく息を吐いた。
「羨ましい! お互いにすごく思いやっているんですね」
相手の立場も自分の立場も考えず、生意気な言動をとってしまったが、今の鈴音はただ、忍のことを見下されることにいら立ちを感じていた。
「忍さんは素晴らしい方です。先日も私の唇を見るだけで、どのリップか当てられました。仕事熱心な証拠だと思います」
初めは傲慢で冷淡と思っていたが、そうではないかもしれないと考えが変わり始めていた。まだほんの少ししか一緒にはいないが、本当の忍は、堅実で慈悲の心を持つ人間のようだと見直し始めている。
同じ御曹司でも、目の前の相良とは似ても似つかない。
鈴音はそう確信し、無意識に全力で忍を擁護していた。
「相良さんは、物(ジュエリー)で女性が振り向くとお思いなんでしょうか? だとしたら、世の中の女性に失礼だと思いますけど」
「なっ……!」
「私は、仕事に情熱を持つ忍さんだからこそ、ステータスや財産など関係なく、お慕いしています。そんな彼を侮辱するのは、私が許しません」
「はぁ!? べつに、あんたに許されるもなにもっ……」
相良が鈴音の言葉に顔を赤くして、声荒げる。鈴音を脅すように一歩近づいたものの、鈴音は瞬きすらせず相良と向き合う。
相良が奥歯を噛み、なにか言い返したいと考えていた矢先、周りからの視線を感じる。
さっき大きな声を出したせいで、近くの招待客がふたりの異変に気づき始めた。
「彼になにかまだあるようでしたら、私から言付けしましょうか?」
「ちっ。バカらしい!」
毅然とした態度の鈴音に、相良は舌打ちを残し、その場を離れて行く。
鈴音は横目で相良の後ろ姿を追い、完全に声が届かない距離になると小さく息を吐いた。
「羨ましい! お互いにすごく思いやっているんですね」