結構な腕前で!
「それはそうですけど。でもそう思うのは私たちが女だからかもしれないじゃないですか。男はロマンチストだし、そういう、ずーっと一緒だった人にこそ惹かれるのかもしれませんよ」

「どうかしらねぇ。せとかを見る限り、ロマンチストとは思わないんだけど。でもあの二人は性格が真逆かもだから、せとみは違うのかもね」

 う~ん、とはるみは腕を突き上げて伸びをした。
 はるかのことは、あまり心配していないらしい。

「はるみ先輩から見て、真行寺先輩ってどうですか?」

「由梨花? 面白いわよ」

 さらっと言ったはるみに、おや、と彼女を見る。

「同じクラスなのよね。結構仲良しなのよ。まぁ魔繋がりでもあるんだけど。せとみ繋がりでもあるかな」

 あはは、と笑う。
 何となく、あの由梨花に友達がいたことが意外だ。

「せとみにもいいと思うのよね。変人だけど美人だし、お嬢様だし頭もいい。変人でさえなければ、非の打ちどころのない人だと思うのよね」

「そうですね。変人っていうだけで、それら全てを超越してしまいますけどね」

「でも面白い変人よ。言ってしまえばせとかだって変人だわ。あれは面白味のない変人かも。萌実さん、それでもいいの?」

 いきなり話を振られ、う、と萌実は言葉に詰まる。

「い、いや。せとか先輩は変人では……」

 ない、と言い切れるだろうか。
 好きな人のことなのに、ここで躊躇する自分が悲しい。

「普段はぼーっとしてるし、魔と対決したら爆睡するし、食べる量は人の三倍ほど。意外と頭はいいし運動もできるけど、人より魔に興味のあるような人間よ?」

 ずけずけと言う。
 さすがに昔から知っているだけある。
< 249 / 397 >

この作品をシェア

pagetop