結構な腕前で!
学校を出たはるみは、以前せとかが訪れた商店街の菓子屋に入った。
「やっぱりここなんですね」
萌実が言うと、うん? とはるみが顔を上げる。
萌実は前にせとかと共にここに来たことを話した。
「ま、ここは美味しいし。北条家御用達だしね」
「そうなんですか。ていうか、せとみ先輩、お菓子に拘りがあるんだったら毎回自分が買えばいいんじゃないですかね? 御用達なんだったら詳しいでしょ?」
「せとみは面倒なことが嫌いなのよねぇ」
そういうもんか。
自分で好きなものを買ったほうが、面倒がないような気もするが。
「ところで萌実さん。萌実さんは、誰かと付き合ってる?」
いきなりはるみが話題を変えた。
女子ならではの恋愛トーク。
そういえば、いつもはるかと二個一だったら、恋愛もままならないのではないだろうか。
それともさすがに、普段はそこまで一緒にはいないのかな、と萌実ははるみを見た。
この二人にも、それぞれ彼氏がいたりするのだろうか。
「いえ。特にそういった人はいないです」
「そう、良かった」
ほ、とはるみが息をつく。
「ほら、何だかんだで、部活中はせとかが萌実さんを構うでしょ。彼氏とかがいたら、あれはマズいかなって思ってて」
「あ、いえ。あれは全然……」
むしろ嬉しいぐらいです、と心の中で付け足し、萌実は両手をぶんぶん振った。
「やっぱりここなんですね」
萌実が言うと、うん? とはるみが顔を上げる。
萌実は前にせとかと共にここに来たことを話した。
「ま、ここは美味しいし。北条家御用達だしね」
「そうなんですか。ていうか、せとみ先輩、お菓子に拘りがあるんだったら毎回自分が買えばいいんじゃないですかね? 御用達なんだったら詳しいでしょ?」
「せとみは面倒なことが嫌いなのよねぇ」
そういうもんか。
自分で好きなものを買ったほうが、面倒がないような気もするが。
「ところで萌実さん。萌実さんは、誰かと付き合ってる?」
いきなりはるみが話題を変えた。
女子ならではの恋愛トーク。
そういえば、いつもはるかと二個一だったら、恋愛もままならないのではないだろうか。
それともさすがに、普段はそこまで一緒にはいないのかな、と萌実ははるみを見た。
この二人にも、それぞれ彼氏がいたりするのだろうか。
「いえ。特にそういった人はいないです」
「そう、良かった」
ほ、とはるみが息をつく。
「ほら、何だかんだで、部活中はせとかが萌実さんを構うでしょ。彼氏とかがいたら、あれはマズいかなって思ってて」
「あ、いえ。あれは全然……」
むしろ嬉しいぐらいです、と心の中で付け足し、萌実は両手をぶんぶん振った。