last summer
異様な気配しかしなかった…
だけど、だけどさこんな仕打ち受けないと
いけないの?
どうすれば快晴が死ぬまで笑ってたのかな。
私があの時声かければ良かったの?
それとも私という存在が
無かったら良かったの?
考えれば考えるほど頭が痛くなる。
でもこんな痛み快晴がいなくなった痛みと
比べれば全然痛くない。
砂浜に溜まった水を踏みながら親達が来た。
「か、快晴ー!?」
いつも冷静なたけパパが取り乱して
叫んでいる。
「おい、悪い冗談は辞めてくれよ
流石にもう出てこいよ…っ…」
1人で笑い泣きしながら話している。
人は予想外の出来事が起きると感情が不安定に
なるというがどうやら本当のことらしい。
そんなことを考えていれば気分を
紛らわすことが出来ると思ったが、
大切な人の死はそんなことじゃ
片付けられないらしい。
泣き叫んでいるたけパパや呆然としている
ゆっこママを見てまた涙が出てきてしまう。