初恋のキミは最愛ヒーロー

「あ、ありがとう…。新学期も、4人で明るく楽しい時間をいっぱい過ごしていこうね!」


「…やっぱり、違う解釈されちゃったか」


「えっ…?」


「ううん、こっちの話」


玲音くん、苦笑してる…。


私、何かおかしなこと言ったのかな…?


頭の中に疑問符を浮かべていると、桃舞くんが横から私の顔を覗き込んできた。


「ところで、今日は莉彩ちゃんは一人で登校?」


「途中で壱夜くんとバッタリ会ったから、一緒に来たよ」


「壱夜は?」


「今、クラス替えの発表を見に行ってくれていて……」


ホワイトボードの方に視線を移すと、ちょうどこちらに向かって壱夜くんが足早に近付いてくる姿が映った。


「あ…。お前ら、いつの間に」


「ちょうど登校してきたところだよ。んで、クラス替えの結果は?」


少し緊張した面持ちで訊ねる桃舞くん。


私も、何だかドキドキしてしまう。


ゴクリと唾を飲み込むと、壱夜くんは私を指差した。


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