【【贅沢な片思い】】ヤツの所には行かせない!
あの当時は、どうしようもないくらいの好きな想いを抱え、毎日ため息ばかりをついていた。

もちろん、将来の見えない恋だった。

どうしたらいいのか、わからないまま絡まり続けなかなか切れずにいた糸だった。

それを断ち切ったのは、結局向こうだ。

バッサリと切られた糸を、垂れ下がり引きずってきた。


祐美にかけるべきアドバイスは何も思い浮かばない。アドバイスできるほど恋愛の上級者でもない。

「やっぱり、結婚と恋愛は別でしょうかねー」

彼に会って恋に落ちるまで、私は、それが別なことだとは思ってなかった。

でも、男が初めから結婚していると知っていたら、女は結婚を到底望める訳がない。結婚出来ないとわかっているのに堕ちた恋。そんなものに幸せな将来があるはずもなかった。

待っていたのは、残酷な未来だけだ。
自分の身体を内側から削りとるような恋には、2度とこの身を置きたくない。

「結婚は別…かもね」
祐美から目を逸らし芽衣は呟くように言って、パソコンに視線を移した。
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