散歩道
『じゃあ、あんたは。その確信ってのがもし見つかったら、どうするの?』
奈美は、ちょっと不機嫌そうに言った。
それから続けて、こう言った。
『確信なんて、別にいらなくない?あんたはただ、自信がないだけ』
うじうじしている私が気に入らないのか、奈美は少し苛立っている。
『別に。そんなこと…』
『ないって?じゃあ、好きだと思った瞬間に伝えてしまえばよかったのに。だけど、あの時は再会したばかりで、まだ6年間の相手への無知があんたの自信を奪ってただけ。でも今は?この1ヶ月でだいぶ変わったと思わない?』
変わった?
私と誠也さんの関係が?
もしそうなら、嬉しいのだけど。
たしかに、今の私に足りないのは自信なのかもしれない。
『じゃあ奈美は…どうしたらいいと思うの?』
『そんなの知らないよ。あとは自分で考えな』
奈美は結局、答えをくれずに話をやめた。
いつものことだ。
奈美はいつも核心に触れるのに、触れるだけであとはほったらかし。
奈美は、ちょっと不機嫌そうに言った。
それから続けて、こう言った。
『確信なんて、別にいらなくない?あんたはただ、自信がないだけ』
うじうじしている私が気に入らないのか、奈美は少し苛立っている。
『別に。そんなこと…』
『ないって?じゃあ、好きだと思った瞬間に伝えてしまえばよかったのに。だけど、あの時は再会したばかりで、まだ6年間の相手への無知があんたの自信を奪ってただけ。でも今は?この1ヶ月でだいぶ変わったと思わない?』
変わった?
私と誠也さんの関係が?
もしそうなら、嬉しいのだけど。
たしかに、今の私に足りないのは自信なのかもしれない。
『じゃあ奈美は…どうしたらいいと思うの?』
『そんなの知らないよ。あとは自分で考えな』
奈美は結局、答えをくれずに話をやめた。
いつものことだ。
奈美はいつも核心に触れるのに、触れるだけであとはほったらかし。