妹の恋人[完]
先が見えなくてとっても不安だけど、心の中で気になっていたバスケをとりあえず切り離すことができたんだ。
「母さん、風呂に入ってくるよ」
立ち上がった父さんが、テレビに夢中になっている母さんに声をかけると、お風呂へと行ってしまった。
俺も、部屋へ戻ると、部屋の隅に置きっぱなしになっていた部活のバッグを取り出し、中身を出してみる。
シューズもウエアも、きれいに片づけてクローゼットの奥へしまいこんだ。
いつかまた、使うと気が来るかわからないけど、しばらくは使わないのだから。
なんとなくさみしい気持ちになりながらも、これからどうしようかとベッドにもたれながら部屋の中を見回してみた。
机の上に無造作に置かれた携帯が、規則的に光っているのに気がついた。
「・・・メール?」
携帯を開くとメールが届いていて、相手は高橋さん。
『寒くなってきたけど、温かくしてね』
きっと。
彼女はすごく悩んで送ってくれた、メール。
高橋さんの優しさが伝わってくるようで、なんだか嬉しかった。
時間を確認すると9時半を過ぎたところで。
発信履歴から高橋さんの名前を呼び出し、電話をかけることにした。
数回のコールの後、あわてた声で電話に出た高橋さん。
なんだかそれがおかしくて、笑ってしまった。
「母さん、風呂に入ってくるよ」
立ち上がった父さんが、テレビに夢中になっている母さんに声をかけると、お風呂へと行ってしまった。
俺も、部屋へ戻ると、部屋の隅に置きっぱなしになっていた部活のバッグを取り出し、中身を出してみる。
シューズもウエアも、きれいに片づけてクローゼットの奥へしまいこんだ。
いつかまた、使うと気が来るかわからないけど、しばらくは使わないのだから。
なんとなくさみしい気持ちになりながらも、これからどうしようかとベッドにもたれながら部屋の中を見回してみた。
机の上に無造作に置かれた携帯が、規則的に光っているのに気がついた。
「・・・メール?」
携帯を開くとメールが届いていて、相手は高橋さん。
『寒くなってきたけど、温かくしてね』
きっと。
彼女はすごく悩んで送ってくれた、メール。
高橋さんの優しさが伝わってくるようで、なんだか嬉しかった。
時間を確認すると9時半を過ぎたところで。
発信履歴から高橋さんの名前を呼び出し、電話をかけることにした。
数回のコールの後、あわてた声で電話に出た高橋さん。
なんだかそれがおかしくて、笑ってしまった。