妹の恋人[完]
カナコも無事に小学校を卒業し、真新しい中学校の制服を部屋に飾っていて。
6年間使った赤いランドセルには、友達からの寄せ書きがたくさんされていて。
沢山の友達がいたことを、ランドセルが教えてくれていた。
リビングで、テレビを見ている母さんとカナコのそばで、携帯を目の前に置いてドキドキしている俺。
目はテレビと携帯を交互に見ているけど、テレビの内容なんて頭に入ってこなくて。
どうにも落ち着かなくて携帯に手を伸ばした瞬間、電話を知らせる着信音が鳴り響いた。
「も、もしもし、浅野です」
緊張の余り、どもってしまった。恥ずかしい。
『浅野先生ですか?無事に、合格しました』
落ち着いた声で合格を教えてくれた彼女。
俺が、なんだか嬉しくて泣けてきてしまった。
「おめでとう!がんばったもんな!これから高校生活を満喫してください」
『ありがとうございます!母に変わりますね』
電話を変わったお母さんからも、とてもたくさんのお礼を言われて。
後日、合格祝いをするので食事に来てくださいとお誘いまで受けてしまった。
電話を切った後、やっと声が出せるとばかりに母さんとカナコが騒ぎ出して。
「すっごいね、合格!おめでとうだね!」
こちらでも、まるで自分のことのように喜んでくれていて。
なんだかとっても嬉しい。
6年間使った赤いランドセルには、友達からの寄せ書きがたくさんされていて。
沢山の友達がいたことを、ランドセルが教えてくれていた。
リビングで、テレビを見ている母さんとカナコのそばで、携帯を目の前に置いてドキドキしている俺。
目はテレビと携帯を交互に見ているけど、テレビの内容なんて頭に入ってこなくて。
どうにも落ち着かなくて携帯に手を伸ばした瞬間、電話を知らせる着信音が鳴り響いた。
「も、もしもし、浅野です」
緊張の余り、どもってしまった。恥ずかしい。
『浅野先生ですか?無事に、合格しました』
落ち着いた声で合格を教えてくれた彼女。
俺が、なんだか嬉しくて泣けてきてしまった。
「おめでとう!がんばったもんな!これから高校生活を満喫してください」
『ありがとうございます!母に変わりますね』
電話を変わったお母さんからも、とてもたくさんのお礼を言われて。
後日、合格祝いをするので食事に来てくださいとお誘いまで受けてしまった。
電話を切った後、やっと声が出せるとばかりに母さんとカナコが騒ぎ出して。
「すっごいね、合格!おめでとうだね!」
こちらでも、まるで自分のことのように喜んでくれていて。
なんだかとっても嬉しい。