妹の恋人[完]
自分が単純なのにも笑えるけど、あれこれやってみたいのも事実で。

「コウヘイ君は料理教室とか通ったら、ハマりそうね」

なんて、ハナちゃんのお母さんにも言われてしまった。

でも、料理教室も機会があったら参加してみたい気もする。

日付が変わってすぐ、おじさんが帰ってくるからと帰宅したハナちゃんのお母さん。

俺もそれからお風呂に入り、部屋へ戻って少しだけ机に向かい、塾のバイトの持ち帰りの宿題を少しだけやって。

気が付くと1時半を回っていて、あわててベッドに横になった。

あれこれ考えると眠れなくなりそうだったけど、いつの間にか夢の中だったようで。

早く寝たわけでもなかったのに、朝はいつ戻りの時間にすっきりと起きることができた。

「おはよー!」

いつもと変わらず元気なカナコ。

「おはよう」

今日も早く起きて、エプロンをつけて朝ご飯の準備をしていたようだ。

「つらくない?」

もともと、一緒に走りだしてから同じ時間に起きていたけど、朝ご飯を作るためにさらに早く起きているはずで。

「だいじょーぶ!あ、でも寝る時間は少し早くなったかも」
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