妹の恋人[完]

いつも元気で前向きなカナコがいてくれて、かなり助かっている俺。

二人の生活が始まって、最初のうちは毎日のように父さんか母さんから電話がかかってきたけど。

毎週日曜日の夜に電話することに決め、その時間はできる限り二人とも家にいることになった。

二人の生活が1週間過ぎて。

学校が始まったら、夕飯だけはしばらくはハナちゃんのお宅にお邪魔することになっていたけど。

「明日からコウヘイ君、会社へ行くんでしょう？帰り遅くなるようなら、夕飯準備するから」

明日から研修を兼ねたバイトへ行く俺は、9時に出社することは決まっているけど、終わりは何時かはっきりしていなくて。

「一応、18時までだと思うんですけど」

「じゃあ、決定ねー」

ハナちゃんのお母さんの一言で、明日からお願いすることになった。

俺一人だったらなんとでもなったけど、カナコのためにも素直に甘えることにして。

「よろしくお願いします」

二人の生活だけど、いろんな人に助けられて頑張っていくんだと思うと、頑張らなければ。

日曜日の夜。

父さん達からの電話を待ちながら、リビングでカナコと二人テレビを見ていた。