Melty Smile~あなたなんか好きにならない~
千里さんがいなくなり、空になった正面の席へすかさず陣さんが座り込む。
「で。ぶっちゃけ、進展はあったのか?」
「進展……?」
「この前、言ってたじゃねぇか。本当は全部嘘で、付き合ってなんかないって。あれから、付き合うようになったのか?」
「いえ、付き合っては……」
確かに、進展といえば進展かもしれない。私と御堂さんの関係は、”仕事上のお付き合い”ではなくなり”キスをする関係”に格上げされた。
けれど、明確に付き合うことを約束したわけではないし、恋人だと名乗っていいのかわからない。
私が言葉を詰まらせていると、陣さんは少し苛々とした様子で眉をしかめた。
「なんだよ、歯切れ悪いな……ああ、あれか。やることだけやっちまったけど付き合ってるわけではないっていう、グレーゾーン――」
「なんてこと言うんですか!」
「当たりだな」
陣さんが眉を跳ね上げて、小馬鹿にしたように腕を組む。見透かされたようで、頬がカッと熱くなってしまった。
「千里さんには言わなかったんですか? 私たちは付き合ってなどいないって」
「それを今日確かめに来たんだよ。どうやら素直に『はい、別れます』とは言えねぇ関係みたいだからな」
なんとも言えない表情で陣さんは嘆息した。
確かに、千里さんの話を聞いてその通りだとは思ったけれど、あっさりと別れますとは即答できないくらいに私の心は彼に惹かれ始めていた。
「で。ぶっちゃけ、進展はあったのか?」
「進展……?」
「この前、言ってたじゃねぇか。本当は全部嘘で、付き合ってなんかないって。あれから、付き合うようになったのか?」
「いえ、付き合っては……」
確かに、進展といえば進展かもしれない。私と御堂さんの関係は、”仕事上のお付き合い”ではなくなり”キスをする関係”に格上げされた。
けれど、明確に付き合うことを約束したわけではないし、恋人だと名乗っていいのかわからない。
私が言葉を詰まらせていると、陣さんは少し苛々とした様子で眉をしかめた。
「なんだよ、歯切れ悪いな……ああ、あれか。やることだけやっちまったけど付き合ってるわけではないっていう、グレーゾーン――」
「なんてこと言うんですか!」
「当たりだな」
陣さんが眉を跳ね上げて、小馬鹿にしたように腕を組む。見透かされたようで、頬がカッと熱くなってしまった。
「千里さんには言わなかったんですか? 私たちは付き合ってなどいないって」
「それを今日確かめに来たんだよ。どうやら素直に『はい、別れます』とは言えねぇ関係みたいだからな」
なんとも言えない表情で陣さんは嘆息した。
確かに、千里さんの話を聞いてその通りだとは思ったけれど、あっさりと別れますとは即答できないくらいに私の心は彼に惹かれ始めていた。