Melty Smile~あなたなんか好きにならない~
そこへ。
「華穂ちゃん……!」
もうひとつ声がして、私は大きくふり仰いだ。
陣さんの向こう、もと来た道の先から、走ってくる御堂さんの姿が見えた。
「御堂さっ……」
あっという間に飛び込んできた御堂さんが、地面にへたり込む私の身体を掬い上げ、ぎゅっと強く抱きしめた。
その腕のあまりの力強さに驚いて、先ほどまでの恐怖すらどこかへ飛んでいってしまった。
「あ、の……」
「怪我は!?」
「あ、いえ、大丈夫です」
「遅くなってごめん……」
私の肩に顔を埋めて、泣きそうな声で彼は言う。無事であることを確かめるように、彼は何度も背中を手繰り寄せ、抱きしめ直した。
「道の先で君が襲われている姿を見て、心臓が止まりそうだった……」
顔を上げた彼は、真っ赤な潤んだ瞳をしていて、今まで見たことがないくらいに情けない顔をしていた。
「よかった……本当に……」
私の頬に頬を寄せて柔らかな感触を確かめたあと、なんの迷いもなく唇を重ねた。
あまりに一瞬の出来事で、動揺する暇もない。
出だしから加速気味のキス。感じた不安を穴埋めするかのように、何度も強く絡ませる。
こんな状況にも関わらず、今やっと三日前のあれは幻なんかじゃなかったんだと分かった。
じんわりと胸の奥に彼の温もりが広がっていく。
言葉よりも態度よりも、唇の感触で彼の愛情を知った。
よかった。ちゃんと御堂さんも、私のこと、考えてくれてた……
「華穂ちゃん……!」
もうひとつ声がして、私は大きくふり仰いだ。
陣さんの向こう、もと来た道の先から、走ってくる御堂さんの姿が見えた。
「御堂さっ……」
あっという間に飛び込んできた御堂さんが、地面にへたり込む私の身体を掬い上げ、ぎゅっと強く抱きしめた。
その腕のあまりの力強さに驚いて、先ほどまでの恐怖すらどこかへ飛んでいってしまった。
「あ、の……」
「怪我は!?」
「あ、いえ、大丈夫です」
「遅くなってごめん……」
私の肩に顔を埋めて、泣きそうな声で彼は言う。無事であることを確かめるように、彼は何度も背中を手繰り寄せ、抱きしめ直した。
「道の先で君が襲われている姿を見て、心臓が止まりそうだった……」
顔を上げた彼は、真っ赤な潤んだ瞳をしていて、今まで見たことがないくらいに情けない顔をしていた。
「よかった……本当に……」
私の頬に頬を寄せて柔らかな感触を確かめたあと、なんの迷いもなく唇を重ねた。
あまりに一瞬の出来事で、動揺する暇もない。
出だしから加速気味のキス。感じた不安を穴埋めするかのように、何度も強く絡ませる。
こんな状況にも関わらず、今やっと三日前のあれは幻なんかじゃなかったんだと分かった。
じんわりと胸の奥に彼の温もりが広がっていく。
言葉よりも態度よりも、唇の感触で彼の愛情を知った。
よかった。ちゃんと御堂さんも、私のこと、考えてくれてた……