Melty Smile~あなたなんか好きにならない~
「……こうやってずっと、抱きしめててください」
この息苦しさが永遠に続いてほしい。
そうすればきっと、私たちを引き剥がすもの、すべてを忘れていられるから。
そばにいる対価が痛みなら甘んじて受けよう。
「俺だってそうしていたい。でも、俺が素直になる度、華穂の身が危うくなる」
「私の身の危険なんていいですから……」
彼という存在と我が身の保身を天秤にかけたら、迷うことなく前者を選ぶだろう。
ましてや、今、目の前に彼がいて私を抱きしめてくれているのだから、我慢なんて出来る気がしない。
彼の胸にそっと手を当てて一直線に見上げる。
「今、抱きしめててください。明日はどうなってもかまわないから」
彼が大きく目を見開いて唇を噛みしめる。
やがて息を吐き、悔しそうな顔で笑った。
「……そんなこと言って、きっと後悔する」
「言わない方が後悔します。心のままにしなければ後悔すると言っていたのは、御堂さんの方でしょう?」
かつて、やりたいことをやるべきだと言った彼の言葉は、今この瞬間にも適用範囲のはずだ。
「……自分の発言に首を絞められるなんて」
御堂さんは自嘲して、けれどその腕の力を強めた。
「俺にその身をくれるなら、全力で愛すると誓うよ」
意志の宿った漆黒の瞳が真っ直ぐに降り注いで、私の覚悟を試している。
もう後先は考えない。自分の心の求めるままに応えたい。
一直線に見つめ返して答えを示したら、彼は再び私を強く抱きしめてくれた。
その腕の強さは、もう離す気はないと言ってくれているようで、長く苦しみ続けてきた私の心をようやく満たしてくれた。
この息苦しさが永遠に続いてほしい。
そうすればきっと、私たちを引き剥がすもの、すべてを忘れていられるから。
そばにいる対価が痛みなら甘んじて受けよう。
「俺だってそうしていたい。でも、俺が素直になる度、華穂の身が危うくなる」
「私の身の危険なんていいですから……」
彼という存在と我が身の保身を天秤にかけたら、迷うことなく前者を選ぶだろう。
ましてや、今、目の前に彼がいて私を抱きしめてくれているのだから、我慢なんて出来る気がしない。
彼の胸にそっと手を当てて一直線に見上げる。
「今、抱きしめててください。明日はどうなってもかまわないから」
彼が大きく目を見開いて唇を噛みしめる。
やがて息を吐き、悔しそうな顔で笑った。
「……そんなこと言って、きっと後悔する」
「言わない方が後悔します。心のままにしなければ後悔すると言っていたのは、御堂さんの方でしょう?」
かつて、やりたいことをやるべきだと言った彼の言葉は、今この瞬間にも適用範囲のはずだ。
「……自分の発言に首を絞められるなんて」
御堂さんは自嘲して、けれどその腕の力を強めた。
「俺にその身をくれるなら、全力で愛すると誓うよ」
意志の宿った漆黒の瞳が真っ直ぐに降り注いで、私の覚悟を試している。
もう後先は考えない。自分の心の求めるままに応えたい。
一直線に見つめ返して答えを示したら、彼は再び私を強く抱きしめてくれた。
その腕の強さは、もう離す気はないと言ってくれているようで、長く苦しみ続けてきた私の心をようやく満たしてくれた。