Melty Smile~あなたなんか好きにならない~
「……御堂さ……」

彼の名前を口に出すのが、精一杯だった。
愛おしさと恥ずかしさで困惑する私をよそに、ブラウスの胸もとのボタンがひとつ、ふたつと外されていく。
みっつめを手にかけたとき、彼が唇を胸に沿わせた。

「きゃっ……」

胸の膨らみを辿りながら、悪魔のように妖艶な真っ赤な舌をちらつかせて言う。

「もっとよく見せて。華穂の全部……」

触れられていることも、見られていることも、なにもかもが恥ずかしくなって、呼吸は荒くなるし涙目になるし、もう頭は緊張で真っ白だった。

「……だめ……」

こんな状況になるなんて、思ってもみなかった。
男性と身体を重ねてしまうことへの罪悪感がわずかに頭をよぎる。
けれど、こんなにも愛おしいと感じる気持ちをほかのなにかで表現することなんてできないし、彼にならなにされてもかまわないとも思う。

私を全部あげてもいい――。

意を決して伸ばした震える手でそっと彼の背中を包み込むと、彼は私の頭のうしろに手を置いて抱きかかえるように力を込めて――
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