Melty Smile~あなたなんか好きにならない~
「っつ……」
突然、右腕を強く伸ばしたところで彼が苦しそうに呻いた。
自分の体重すら支えていられなくなって、ごろんと身体を横に転がし、苦痛で歪んだ顔をベッドの中に埋める。
包帯の箇所を守るようにして、小さく丸まった。
「右手、痛むんですか?」
「……怪我のことすっかり忘れてた」
「……なにしてるんですか、もう……」
彼が身体を起き上がらせ、続きをしようとしたから慌てて止めた。
「無理しないでください……」
「もう大丈夫……」
そう言って、再び私を抱きしめようとする。
けれど、彼の大丈夫が全然大丈夫じゃないってことは、もう嫌ってほど身に染みている。
「傷口が開きでもしたらどうするんですか。この続きはちゃんと怪我が治ってからです」
「嫌だ」
「なにを言ってもだめです」
ムッと頬を膨らませて、私の顔を不満そうに見た御堂さんだったけれど――
「……華穂は一度言い出したら聞かないからな」
そう言ってフッと表情を崩した。
「わかったよ。今日は大人しくしてる」
観念したのか私のすぐ横にごろんと寝そべる。
「でも――」
横向きに肘をついた彼は、私へ顔を近づけて、妖艶に微笑んだ。
「治ったら今日の何倍も愛してあげるね」
ちゅっ、と私の額に口づけて、どう解釈すればいいのか悩むような怪しい囁きを漏らす。
何倍もなんて……なにを企んでいるのか、彼の不敵な顔がなんだか恐ろしく感じられて、ちょっと不安になってしまう私だった。
突然、右腕を強く伸ばしたところで彼が苦しそうに呻いた。
自分の体重すら支えていられなくなって、ごろんと身体を横に転がし、苦痛で歪んだ顔をベッドの中に埋める。
包帯の箇所を守るようにして、小さく丸まった。
「右手、痛むんですか?」
「……怪我のことすっかり忘れてた」
「……なにしてるんですか、もう……」
彼が身体を起き上がらせ、続きをしようとしたから慌てて止めた。
「無理しないでください……」
「もう大丈夫……」
そう言って、再び私を抱きしめようとする。
けれど、彼の大丈夫が全然大丈夫じゃないってことは、もう嫌ってほど身に染みている。
「傷口が開きでもしたらどうするんですか。この続きはちゃんと怪我が治ってからです」
「嫌だ」
「なにを言ってもだめです」
ムッと頬を膨らませて、私の顔を不満そうに見た御堂さんだったけれど――
「……華穂は一度言い出したら聞かないからな」
そう言ってフッと表情を崩した。
「わかったよ。今日は大人しくしてる」
観念したのか私のすぐ横にごろんと寝そべる。
「でも――」
横向きに肘をついた彼は、私へ顔を近づけて、妖艶に微笑んだ。
「治ったら今日の何倍も愛してあげるね」
ちゅっ、と私の額に口づけて、どう解釈すればいいのか悩むような怪しい囁きを漏らす。
何倍もなんて……なにを企んでいるのか、彼の不敵な顔がなんだか恐ろしく感じられて、ちょっと不安になってしまう私だった。