副社長のイジワルな溺愛
「週末は何をして過ごしてる?」
「試験勉強も終わったので、最近はのんびりしてます。たまに友達とご飯に行くくらいで」
「……じゃあ、次からは俺も誘っていいか?」
返答に困って口ごもって俯いて、十分に間を取ると、彼は口を開いた。
「嫌なら断ってくれていい」
「嫌じゃないです。ただ……副社長がどうして私なんかにって思ってしまって」
両手でジョッキを持って傾け、緊張のせいで赤くなりそうな顔を隠す。
話している間、まっすぐに私の瞳を射抜く彼の視線からは、こうでもしないと逃れられなくて……。
「そうだな。突然迫ったところで、君は困惑するだろうな」
頼んだタンとハラミがちょうど運ばれてきて、彼は率先して焼き始める。
さすがに悪いと思って手を出すと、火傷するからと言って、譲ってくれなかった。