副社長のイジワルな溺愛
適当に食事を作ることになり、揃ってキッチンに立つ。
副社長も一人暮らしが長いのか、慣れた手つきで玉ねぎをみじん切りにして、合いびき肉と他の食材をボールに入れ、大きな手で混ぜ合わせている。
「あとは焼けばできるけど、そっちは?」
私は、隣で味噌と豆乳のスープを作り進めているところ。
「火が通ればできあがりです」
「じゃあ焼き始めるか。それにしても、そのスープは美味しそうだな」
「副社長のハンバーグも、美味しそうですよ」
互いに顔を見合わせ、どちらからともなく微笑んで見つめあう。
「あー……」
「どうしたんですか!?」
「キスしたい」
「えっ!!」
鍋の中をかき混ぜている私の唇を、彼は勝手に奪ってから嬉しそうに笑った。