副社長のイジワルな溺愛
副社長が私の家に来る。
それとも迎えに来るだけで、私が彼の部屋に行くのかな?
どっちなんだろう。
副社長に聞こうと思ったけど、その間に部屋の片づけをした方がいいと気付いて、携帯をテーブルに置いた。
さっき入ったばかりのベッドを直して、明日でいいと思っていた洗濯物を畳んでチェストにしまって、ウェットクロスでフローリングを掃除した。
「もしもし」
《下に着いた。部屋はどこ?》
「306です」
片付けが終わって間もなく、彼から連絡が来て応答すると、ちょうど下に来たところだったらしい。なんとか間に合ったとほっとひと息つくと、入口から呼出のチャイムが鳴った。
「はい」
《俺。開けて》
「…………」
四日ぶりの彼は、オートロックの画面でも格好いい。
ひと目見ただけで、胸の奥がきゅんと疼いてしまった。