副社長のイジワルな溺愛
ほどなくして玄関チャイムが鳴って、緊張が最高潮になる。
部屋の掃除はしたけど、そういえばすっぴんだったと今さら気づいて、チェストの上の鏡を見た。
「っ、はい!!」
早くしろと言わんばかりに、もう一度チャイムが鳴らされた。
すっぴんを見せるのは初めてだ。
初めて副社長と会った時は、瓶底って言われた眼鏡をかけていたし、言われたとおりに変わってからはメイクをしていた。
がっかりされないかな。
元からそんなに好きでもない自分の顔立ちを、彼はどう思うだろう。
「……はい」
「早く開けろ」
細く開けたドアが思い切り引かれ、ドアレバーに掴まっていた私は倒れこむように彼の胸元にぶつかった。