副社長のイジワルな溺愛
「スポーツドリンク、常温のがあるので飲みますよね? 食事は済ませたんですか? 卵粥でよければすぐ作ります!」
「どっちもいらないから、缶ビールとかないのか?」
「ありますけど、体調悪いのにそんなの出せません!」
「あのなぁ……」
ビジネスバッグをテーブルの脚に立てかけ、カーテンレールに引っかけていたハンガーを勝手に取った彼は、コートを脱いで私に向き直った。
――あれ? さっきよりも顔色が戻ってるような。
「お前は、あと何回俺の気持ちをもてあそぶんだ?」
状況が理解できず首を傾げると、それなりの重さがあるはずの私は軽々と抱き上げられてしまった。
「副社長っ!?」
ベッドの上に下ろされた私に跨って見下ろす彼は、わずかに眉間に皺を寄せている。