副社長のイジワルな溺愛

 一回の区切りが曖昧なまま、漏れ続ける彼女の吐息に予感する。
 彼女も気づいていないだろう“スイッチ”が入ったんじゃないかって……。


 まどろみの形で開けていた瞳で見る茉夏の表情は、ここに来たときよりはるかに上気し、おもむろに開けた目は今にも泣きだしそうなほど潤んでいた。

 ピンクに染まった頬は、チークを濃く入れたよう。
 どちらのものか区別できない透明に濡れた半開きの口元は、欲望に取り込まれているみたいだ。


「したい?」
「…………」
「何でも話すって約束しただろ?」

 二人の身体に間を取って、途中で下りようとしても許さなかった彼女の腰を引く。


「……したい」

 真っ赤な顔で呟いた彼女の唇にかぶりつく。
 上下をひと口で含み、舌先で焦らしたら隙間ができた。


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