副社長のイジワルな溺愛
「茉夏、俺のこと好き?」
「どうしたんですか?」
「好きかどうか聞いてるんだけど」
背中からやんわり抱きしめる間も、彼女の手は休むことなく動く。
「……好きですよ。決まってるじゃないですか」
「それならいい」
ポニーテールのうなじにキスをして、耳のふちにも唇を寄せる。
反応して肩が上がったのを見て、俺はリビングのソファに座った。
らしくないなと思いつつ、どうしても止められなくなる。
彼女に「好き」と言われたら、どうしようもなく頬が緩む。でも、この顔は見せられるもんじゃない。
数分後、出来上がったばかりの食事をダイニングでいただく。
彼女の味付けは俺好みで、食べたいと言ったものは大抵作ってくれるようになった。