副社長のイジワルな溺愛
「いらっしゃいませ」
「こんばんは。これ、よかったら皆さんでどうぞ。生ものなのでお早めに」
「ありがとうございます」
出迎えた黒服の店員も同じ人で、私に気づいた様子だ。
「あの、昨日はありがとうございました」
「こちらこそ、ご足労をおかけしまして大変申し訳ありませんでした」
やっぱりいい人だ。ちゃんと接してくれるし、昨日私を品定めするように見てきたのも、服装がよくなかったのかもしれない。
「ご指名はありますか?」
「いつもと同じでいいですよ。先にうちの社員は来ていますか?」
「はい、お待ちになられています」
どうぞ、と言われて煌びやかな世界へと歩を進める。
シャンデリアがあって、落とされた照明が雰囲気を作り、綺麗に着飾った女性たちが姿勢よく上品に働いていた。