副社長のイジワルな溺愛
「御門様、ようこそいらっしゃいました。本日もどうぞごゆっくりとお寛ぎください」
夜の世界の社長といった雰囲気の男性が、副社長の前で一礼する。
「支配人、今日は若いのがいるので、少し賑やかですがお許しを」
「いえいえ、うちもそのほうが活気があっていいですよ。ありがたい限りです」
「ところで、藍花さんはいつから服装や外見だけで人を品定めされるようになったのですか?」
「……すみません、ご質問の意味が分かりかねます」
副社長の前にスツールを置いた支配人は、神妙な面持ちで座りなおした。
「昨日、この女性がこちらにお邪魔したのですが、御門の者だと申してもすぐに信じていただけなかったようでして。それに、勤務希望なのか問われたと報告を受けております」
「大変失礼いたしました。今後そのような対応をしないように、しっかり指導いたします」
「あっ、いえ……私はそんな気にしていないので」
副社長の怒りを受け止めた支配人の返事に、思わず横入りせずにはいられなかった。
確かに彼の言うとおりの対応をされたけど、それは私が場違いな服装をしていたからで……。