深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「……莉香」
感情のこもらない声で梨花を呼び止める。
そんな私の声に莉香は瞬時に振り返って
「…どうしよう、澪夜…
柚姫がどこにも居ない…居ないのよ…!!」
そう言って両手で顔を覆ってしまった。
そんな莉香の様子を見た私は
ひどく冷静だった。
何故かはわからない。でも、わかるのは
この感情が絶望と恐怖からやってきている
という事。
「…澪夜?ど、どうしたのよ…」
無反応の私を見たからか
今にも涙がとめどなく流れ落ちそうな
その目は不安と不審に満ちていた。
揺れるその瞳を見て
力が抜け落ちた私の体は莉香と同じように
よろよろとフローリングへ
崩れ落ちる。
そんな私の様子に驚く莉香に、
私は口を開いた。
「夢を見たの…トンネルに、行かなきゃ…
柚姫は………柚姫は…」
無表情を貫くのは不可能だった。
そういうと私は座り込んでいたフローリングから立ち上がる。
…紗来の血筋は………
「柚姫が!?……夢…まさか……ううん、
なんでもないわ…」
莉香の含みのある言葉は気になったけど
そんなことを聞いている場合ではなくて。
血筋、は……