深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~


ちょうど私が理解に追いつかなくて困っていた所を恢斗が助け舟を出してくれた。


「…あなた達がここへ来た目的を先に
果たしてからにしますか」


そう言って幽霊トンネルの前で恢斗が仁王立ちして腕を組む姿は


不思議と一体感があった。


なんてどうでもいい事を考えていると


莉香が横から恢斗へ向かって叫んだ。


「そうよ……柚姫がいないのよ……!!どうしよう…夢では紗来の血筋って
…まさか…!」


莉香の言葉に智弘と恢斗も
渋い顔をした。


柚姫………


いつも愛らしく笑っている柚姫の姿は
ここにはなくて。


それが私達をよりいっそう
恐怖へと陥れる。


「…柚姫さんは、紗来の血筋なんですね?」


ひとつ、滑り落ちるように息を吐くと
確認するような口調で静かに問う。


「……っ、そんな……じゃあ、柚姫は…」


心のどこかではそう思っていたはずなのに
実際にこうして真正面から言われると
やっぱり信じられない。


柚姫は、紗来の血筋だったんだ……


今、それが確実になった。
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