深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~

皆は口を開かなかった。


表情を引き締めたまま、嘆くこともなく
恢斗は平然とそう言ったから…


その言葉は私達の心に
すとん、と落ちていったんだ。


私の場合は…紛れもなくその通りだった。


だって夢で、言ってたから…


幽霊トンネルへ行けばわかるって。


夢の中で魔莉乃が言うことは嘘だとは
思えなかった。


だから動かない足を無理矢理動かして
信じたくない思いに負けて
ここに来てしまった。


…多分、他の皆もそうだろう。


柚姫が、ここに……いるかもしれないって
思ったから。


信じたくない……嘘だって言ってほしい…


幽霊トンネルを目の前すると
やはり柚姫がここにいるなんて
信じたくなくて


今すぐ引き返したくなった。


でも私達は来てしまった。
紗来の血筋……柚姫の安否を
確認する為に。


「……行きますよ」


一昨日と同じようにして
きっぱりとそう言って恢斗はその足を
1歩ずつ動かしていく…
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