深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
恢斗の後を数秒後、智弘が迷いながら
その後についていった。
智弘はトンネルに入る前に
私達の方へ振り向き、なにも言わずに
踵を返した。
残された私達は立ちすくむ。
鉛のように湿っぽい土の地面が
私の足を絡めとって動けなくする。
いざ行きますよ、と言われては
そんなすぐに足は動かないものだ。
それは莉香も同じだった。
血の気がひいたその顔には
脂汗が滲んでいて
柚姫の姿を確認しに行くのが
どれだけ残酷な事か
莉香の面持ちが示していた。
一昨日は5人もいて苦労した
警察がいないからか
トンネルは一昨日とはまた違ってぽっかりと
入口が堂々と開けていて。
それがまた異様な不気味さを出している。
「…行こう…」
…怖い。でも…
でも確認しなきゃ行けないから…
それにもたもたしていると
また警察が来てしまう。
私は隣にいる莉香にそう告げて
もう姿の見えない2人の方へ勇気を出して
向かう。
気配を感じて後ろを振り返ると
莉香もついてきてくれて。
それに安堵を感じながら
私達はまた、あの場所へと……