深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~


2度目の黄色の《立ち入り禁止》の
ビニールテープを躊躇いながら跨いだ。


一昨日…この一線を超えなければ……
こんな事にはならなかったのかもしれない。


一昨日の自分に今すぐ引き返せ
…そう言いたくて仕方がない。


2度目のトンネルはこの場所が
ただのトンネルではない事がわかってしまったから…


朝なのに暗く感じるし
夏なのに寒く感じる。


どこまでもコンクリートの
呪われたトンネルを今度は2人で
昨日と同じように手を繋いで歩き始める。


「………澪夜…気を、つけてね」


莉香が服の袖で鼻を覆いながら
こんなことを言った理由はすぐにわかった。


空間をよそぐ風が突然に
異臭を運んできたのだ。


なにか……鉄のような、生臭いような……


まだトンネルに入って数歩しか歩いてない。
なのにこの臭い……


やっぱり柚姫は……


違う………やだ…!!


「……っ」


鼻を突くような臭いに
ツン、と鼻の奥が痛み涙が滲む。


この涙は鼻の痛みのせいだけでは
ないかもしれない。


この奥にあるモノに対しての
涙かもしれない……
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