深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「智弘…恢斗……どうした、の…?」
少し前でその足を止める2人に
近づいてその様子を確認しようと
した私達に
「や、だめだ……っ来るな……!」
智弘は肩を震わせながら牽制する。
それでも私達は止まることなく
進んでいく。
恢斗と智弘の背中から微妙にはみ出して
見えるのは
“カタマリ”だった。
まだ遠いから色はわからない。
それでも自分でも不思議なくらい
脈打つ心臓。
莉香の手をぎゅっと握り、
寄り添いながら智弘と恢斗の元へ
どんどん近づいていく……
2人はなにを見てるの?
「……止まれ…来るな……!」
前を向いたまま、2度目の警告を
私達に向かって投げかける智弘に
返事をする事はなく、覚悟を決めて
一気に距離を詰める。
1歩、また1歩と
近づく事に私は異変を感じ始めた。
足元の靴が濡れている。
その事に気づいて
目を凝らして下を見て
その正体を見た事を心から後悔した。
水かと思ったら、それは透明ではなく
恐ろしい程どす黒い赤色だった。