深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
恢斗の様子は、表情は
私達からは見えなかったけれど
言われなくても十分な程
私は…多分莉香も
そこから進む事なんて出来なくなる。
どうしよう……どうしよう…
これは、見ていいモノなの?
覚悟も勇気も足りなくて
呼吸が苦しくなる。
怖い……帰りたい……
乱れる呼吸と床を伝う血で
おかしくなりそうな感覚。
でも…柚姫を見捨てて帰るなんて
出来るわけ、ない……!
もしかしたら恢斗達の先に
柚姫はいないかもしれない。
なにもないかもしれない。
未だにそう思っている私は
やっぱり逃げてるだけなのだろうか。
柚姫は、今どんな気持ちなの…?
どこに、いるの…?
その疑問の答えを知る為にするべき事は
ただひとつ。
「…柚姫、いるの……?」
朝なのに薄暗い前に向かって
声をかけ、いっきに駆け抜ける。
「…澪夜っ!?……おい、馬鹿…!」
智弘が向かってくる私の足音が聞こえたのか
バッと振り返る。
莉香はそんな私の様子を見て
意を決したのか
私と同じように走り出す。