深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「わ、私は人殺しになんてなれないよ…」
しかも親友をこの手で殺めるなんて絶対に
無理だ。
「そうねぇ……たまたまかもだしねぇ」
未菜がそういった途端奏汰が
「いやいや、魔莉乃が見たのは
たまたまで済まないような事じゃねぇか?」
そう反論する。
しっかりと私の話を聞いて
自分の事のように悩んでくれる4人に
嬉しさを感じて顔がほころぶ。
「皆、ありがとう…
私は…どうすればいいんだろう……?」
皆に聞いたわけではなくそう、自分に問う。
その後午後の授業を抜け出し
私達は話し合った。
そんな簡単に決められる事じゃない。
話し合いの末、
気のせいの可能性もあるから
様子を見ることにした。
そして私達は媛乃の動向を監視し
結論を出した。
私は村人を集めて
力が強そうな男達を前に呼び出し
命令を下した。
「村の創立者である私からの命令です。
………愛原媛乃を村の安寧の為
生贄として村の奥のトンネルへ捧げなさい」