深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~


「わ、私は人殺しになんてなれないよ…」


しかも親友をこの手で殺めるなんて絶対に
無理だ。


「そうねぇ……たまたまかもだしねぇ」


未菜がそういった途端奏汰が


「いやいや、魔莉乃が見たのは
たまたまで済まないような事じゃねぇか?」


そう反論する。


しっかりと私の話を聞いて
自分の事のように悩んでくれる4人に


嬉しさを感じて顔がほころぶ。


「皆、ありがとう…
私は…どうすればいいんだろう……?」


皆に聞いたわけではなくそう、自分に問う。


その後午後の授業を抜け出し


私達は話し合った。


そんな簡単に決められる事じゃない。


話し合いの末、


気のせいの可能性もあるから
様子を見ることにした。


そして私達は媛乃の動向を監視し
結論を出した。


私は村人を集めて
力が強そうな男達を前に呼び出し


命令を下した。







「村の創立者である私からの命令です。
………愛原媛乃を村の安寧の為
生贄として村の奥のトンネルへ捧げなさい」
< 200 / 318 >

この作品をシェア

pagetop