深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
え?今なんて?
「えぇ?そんなことできるわけ…」
その口から零れた言葉に反論した
私の声を遮り、
妖しく目を光らせ恢斗が言う。
「いいえ…出来ますよ。
いくら警察でも、24時間ずっと見張っている訳ではないでしょう。…ましてや、こんな都会とかけ離れた田舎村で。」
「……」
…確かにそうかもしれない。
恢斗の言うとうりだ。なんて思ってしまう程この状況での冷静な言葉は
説得力のあるものだ。
皆は黙って恢斗の話を聞いていた。
その理由は
恐ろしさか…それとも興味からか…。
私も何も口を挟まず
彼の言葉の続きを待った。
皆の視線を浴び、
にんまりと笑い恢斗は言った。
「見張りが休憩とかでいなくなる時間があるとするなら…ふふっ。それはもう…零時とか、ですかね。」