深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
幽霊トンネルに零時に入る……
それは…ずっと私達万里野の村人の中で
恐れられていた
噂の通りの行為をするということ。
いや……立ち入りしてる人はいるみたいだし
この表現は大袈裟すぎるか。
「逆にききますが、皆さんは興味がないのですか?…この、不可解な事件の真相が。」
「……」
恢斗の言葉を返す者は誰もいなかった。
私は……
恢斗の言葉を否定しながらも
ホントは、少しだけ…
真実を知りたいと。そう思ってしまった。
幽霊トンネルに入ってみたいと
いう気持ちは確かにある。
でも…取り返しのつかない
ことになるのではないか。
軽はずみに足を踏み入れていい場所なの…?
葛藤していると智弘が口を挟んだ。
「恢斗がどうしてもって言うなら俺は協力する。」