深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
この際だから認める。私は幽霊トンネルに興味はある。
……けど絶対に行きたくない!
「そんなにトンネルに食べられるのか知りたいなら、お前1人で行くことだな。」
「むぅ…!」
そう聞くと恢斗は
暫くうんうんと唸っていた。
いくら恢斗でも、深夜零時に
たった1人でトンネルを彷徨うのは
迷うらしい。
「ね、ねぇ…わざわざ零時10分前だなんて条件つけてまで行く、なんて言わなくても…」
莉香に聞かれると
智弘は頭をぽりぽりかきながら
笑って答える。
「いや…俺と恢斗、小学校の頃からの友達なんだ。こいつなんだかんだいい奴だから、頼みくらい聞こうかと思って。」
「なにも起こらなかったら諦めるだろうし」と、にこやかに笑う智弘。