深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「うお…声が響くな……」
「そりゃあまぁ、トンネルですからね…」
ふと声を上げた
智弘に苦笑いをかける恢斗。
「う、うぅ…本当に入っちゃったよ…
なにも、起こらないよね…?」
「大丈夫だよ、柚姫。だって…まだ零時じゃないし」
震える柚姫を落ち着かせようと
莉香が必死に声をかけている。
……私達5人はついに
覚悟を決めてトンネルに足を踏み入れた。
トンネルの中はというと
雰囲気的にはもうお化け屋敷そのものだ。
やはり交通用のトンネルでは無かったのか、
電気は設置されてなかった。
光は恢斗が持ってきた
懐中電灯1本だけ。