深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
1人で気合を入れていると突然
隣にいた莉香が私の耳元に口を寄せてきた。
「智弘の事考えてたでしょ?」
んな……!
急上昇する体温と赤く色ずく頬を見て
莉香がにっと笑った。
私は恥ずかしくてもじもじ
するしかなかった。
莉香には元から相談はしていたけど
こうして言われると本当に恥ずかしい。
「明日にでも告白してみれば?」
さらに追い打ちをかけるような
言葉に顔から湯気が出てきそうになる。
こ、告白……
考えてはみたけど
今まで怖くて出来なかった…。
「か、考えとく」
そう莉香に返して、私は
前の智弘を見つめる。
相変わらず柚姫と楽しそうに話す智弘。
いつか…やってみようかな?
莉香に言われたからか妙に勇気が出た私は
そんな事を思ってしまうのだった。
…その時。
ふと、恢斗が立ち止まった。
「…恢斗?急に立ち止まんないでよ~」
皆もそれに釣られて
足を止めた。
恢斗がこちらを振り向き口を開く。