one’s life~吉木野乃花の人生、全四話~
しばらくして、翼くんがアメリカの学校に転校したことを知った。
私は、麗子ちゃんも着いて行くものだと思っていたけど、麗子ちゃんはまだ学校に残っていた。
「知りませんよ、翼なんて。あの男、あなたとも付き合わないけど、私とも結婚しないって言いだしたんです。ほんとバカな男」
目を赤くしながら、麗子ちゃんはそう言っていた。
それっきり、麗子ちゃんとは話をしていない。
そんなふうに少しずつ私は私を取り戻していった。
そして、高校の卒業式が近くなったある日、美奈子ちゃんと七織ちゃんの三人で買い物に行くため、私は駅の改札口の近くで二人を待っていた。
あの時と同じ場面にいる自分に少し、寂しさを覚えた。
いや、雨も降っていないし、待っているのは美奈子ちゃんと七織ちゃんなのだから、状況は全く違うけれど。
そんな寂しさを振り払うように顔を上げると、バス停にある懐かしい姿を見つけた。
私は、麗子ちゃんも着いて行くものだと思っていたけど、麗子ちゃんはまだ学校に残っていた。
「知りませんよ、翼なんて。あの男、あなたとも付き合わないけど、私とも結婚しないって言いだしたんです。ほんとバカな男」
目を赤くしながら、麗子ちゃんはそう言っていた。
それっきり、麗子ちゃんとは話をしていない。
そんなふうに少しずつ私は私を取り戻していった。
そして、高校の卒業式が近くなったある日、美奈子ちゃんと七織ちゃんの三人で買い物に行くため、私は駅の改札口の近くで二人を待っていた。
あの時と同じ場面にいる自分に少し、寂しさを覚えた。
いや、雨も降っていないし、待っているのは美奈子ちゃんと七織ちゃんなのだから、状況は全く違うけれど。
そんな寂しさを振り払うように顔を上げると、バス停にある懐かしい姿を見つけた。