あずゆづ。
やばい!!!
ほんと私バカすぎて泣ける!!
黒の王子に絶対変な人だと思われた!!!!
あちゃ~……と、一度片手で顔を覆い下を向く。
そしてそのあと息を大きく吐き、恐る恐るゆうちゃんを見ると。
「用事、ないんだ!」
またもゆうちゃんは、あの輝かしい笑顔を私に向けてきた。
眩しい。
「へ」
「じゃあちょっと付き合って!! 行ってみたいところあるんだ」
「えええっ!!!?」
繋がれたままの手を引かれ、ゆうちゃんは走り出した。
「え、ちょ……ゆうちゃん!?」
私は抵抗する隙もなく、ただゆうちゃんに合わせて走った。
ゆうちゃんのお誘いを断り、見失ったゆづくんの筋肉を探そうと思ってたのに!!
こ、こんなはずじゃ……!!!
ゆづくんのマッスルううう~!!!!