あずゆづ。

やばい!!!

ほんと私バカすぎて泣ける!!

黒の王子に絶対変な人だと思われた!!!!


あちゃ~……と、一度片手で顔を覆い下を向く。
そしてそのあと息を大きく吐き、恐る恐るゆうちゃんを見ると。


「用事、ないんだ!」


またもゆうちゃんは、あの輝かしい笑顔を私に向けてきた。

眩しい。


「へ」

「じゃあちょっと付き合って!! 行ってみたいところあるんだ」

「えええっ!!!?」


繋がれたままの手を引かれ、ゆうちゃんは走り出した。


「え、ちょ……ゆうちゃん!?」


私は抵抗する隙もなく、ただゆうちゃんに合わせて走った。


ゆうちゃんのお誘いを断り、見失ったゆづくんの筋肉を探そうと思ってたのに!!

こ、こんなはずじゃ……!!!


ゆづくんのマッスルううう~!!!!



< 27 / 204 >

この作品をシェア

pagetop